石垣市公設市場(石垣市大川)の最上階に、親子カフェを併設した新しい「あやぱにキッズ保育園」が完成し、4月1日、開園式が行われた。
運営するのは石垣市のまちづくりに取り組むタウンマネージメント石垣。同保育園は中心市街地にあり、商店街やその周辺で働く子育て世代のニーズ、子ども連れの観光客へのホスピタリティを高めることを目的に、国と県の補助事業を活用して建物と青空広場の芝生を整備した。
保育園の広さは約190平方メートル。6人の保育スタッフがおり、3人が常駐。一般月極保育と一時預かり保育に対応する。月極保育の基本時間は月曜~土曜の8時~18時。子どもの個性や興味を引き出す「自由保育」の方針を取り入れ、部屋にはヨーロッパ製の知育道具を設置。給食やおやつは隣接する「いちば食堂」で手作りするなど随所にこだわりをみせる。一時預かりは観光客も利用でき、メンバー登録をすると1時間500円~(ビジターは1,000円~)で利用できる。
保育園のすぐ隣には親子カフェを併設。店舗面積は約150平方メートル。子どもたちが遊ぶキッズスペースと食事ができるカフェスペースが半分ずつになっている。大きなボールプールがあり、オレンジを基調としたポップな内装は大人も遊びたくなるような雰囲気だ。食事は保育園と同じく食堂が提供するもので、八重山そば定食(650円)やお子さまランチ(500円)などがある。
同社の玉城亜康社長は「車を運転しない高齢者からも孫と手をつないで一緒に来ることができると期待が高い。幅広い年代の人が集まり、交流ができることがいい」と話す。開園式で来賓あいさつを行った中山義隆石垣市長も「オープンをうれしく思う。石垣市としても運営を支援していきたい」と述べ、期待を寄せる。
1歳10カ月の娘を預ける大須賀千衣さんは「今まで石垣島にはなかった保育園でとてもきれい。本土から転勤してきて近くに親類もいないので市場のおじい、おばあと触れ合えるのが安心だし、商店街で働くことになっているので場所もちょうどいい。何回かここに来ているが、娘もとても楽しそう」と喜んでいた。
問い合わせは同社(TEL0980-84-3477)まで。