石垣島で今年6月、「石垣島国際会議「進化する惑星系形成論(英語名=An Ishigaki International Conference on “Evolving Theory for Planet Formation”)」が開催される。4月14日、国立天文台の観山正見台長と小久保英一郎准教授が石垣市役所で記者会見し発表した。
「惑星系形成論」とは、地球などの太陽系の惑星や太陽系以外の惑星の起源を研究する学問。今回の会議の特徴的は、実際の観測を主とした研究ではなく、解析法や数値など膨大なデータをスーパーコンピュータに入力して計算させ、シミュレートしていく理論研究における会議である点。これまでほとんど例がなく、日本で初めて開催される惑星系形成・形骸惑星関係の国際会議だという。
石垣島には国立天文台の施設として「石垣島天文台」と「VERA石垣島観測局」があり、どちらも国内外から注目を集める観測・研究が行われている。開催地として選ばれた理由はそれだけでなく、「地球らしさがある場所だから」と小久保さん。「惑星に生命が存在できる条件は、現在は海があることだと考えられている。美しい海が近くにある石垣島はうってつけ」と語る。
出席者は日本から約50人、海外から約50人の見込みで、今後増える可能性もある。観山台長は「10年以内に生物がいる惑星が見つかる可能性もある。そうした一番ホットな話題が議論されるだろう」と話す。
開催期間は6月20日~26日で、場所はANAインターコンチネンタル石垣リゾート(石垣市真栄里)。会議は英語のみ(通訳なし)で行われるが誰でも見学できる。小久保さんらによる一般向けの講演会(日本語)の開催も予定するという。