石垣市登野城地区の青年たちが地域の芸能を披露する「第2回登野城青年文化発表会」が5月22日、登野城公民館で開かれ、会場は拍手や笑いで沸いた。
地域の祭りや年間行事に参加し古くから伝わる芸能を受け継ぐ青年会が、その成果を披露し、世話になっている人々に感謝の気持ちを伝えようと昨年から始まった発表会。会場には地域の人々が早くから足を運んだ。
第1部の座開きは三線斉唱「鷲ぬ鳥節」「あがろうざ節」で、会長、副会長の役員3人が踊りを務めた。続いて女性会員が「あかまたあ節」「安里屋節」「揚古見之浦節」を踊り、男性会員が「棒術」を披露した。「棒術」は2人1組で立ち回りを演じるもの。にらみを利かせながらの迫力ある演舞に、会場から指笛が鳴り響いた。
第2部では「狂言(キョンギン)」を披露。方言を駆使しながら笑わせる狂言は、方言を受け継ぐためにも大切な演目の一つ。修行中の若者たちは標準語を交えながらの演技だが、さまざまな演出や演者の頑張りに会場からは笑いや拍手が起こった。
最後はステージで全員が丸座になり次々と踊りを踊る「村遊び」が行われ、クライマックスのモーヤーでは観客も一緒に盛り上がった。
毎日遅くまで練習してきたメンバーは、公演終了後のバンザイの時には涙を見せた。宮城正輝会長は「多くの人に支援してもらい発表会を終えることができた。これからも地域のために頑張っていきたい」と話す。