石垣で旧盆行事「アンガマ」-あの世もこの世も話題は興南V

旧盆行事アンガマ。写真は登野城のウシュマイとンミー。

旧盆行事アンガマ。写真は登野城のウシュマイとンミー。

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 旧盆入りした8月22日、石垣島の各地で伝統行事のアンガマが始まった。

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 アンガマは旧暦7月13日~15日の旧盆期間中、グソー(後生=あの世)からの使者であるウシュマイ(爺)とンミー(婆)が大勢のファーマー(子や孫)を連れて家々を回り、先祖を供養して子孫繁栄を願う。訪れた家で踊りや珍問答が繰り広げることから、アンガマ見たさに訪問先には多くの見物客も訪れる。

 石垣市登野城でも日が暮れかかった19時ごろから三線や太鼓に合わせて歌う念仏歌が聞こえてきた。ウシュマイとンミーを先頭に、花笠をかぶり、顔を隠したファーマーたちの行列が地域内を練り歩きながら家に向かう。

 珍問答では見物客からの質問にウシュマイ、ンミーが教えを説うたり、ユーモアあふれる回答でその場を沸かす。「甲子園で興南が優勝したが見たか?」の質問には、「応援に夢中になりすぎて、あの世からの飛行機に乗り遅れそうになった」と答え、笑いを誘った。「あの世に宗教はいくつあるか」という質問には、仏教やキリスト教のほか「ラッキョウ、ノウキョウ(農協)、ンミーのアイキョウ(愛嬌)」と答えると笑いと感嘆の声が聞こえた。

 アンガマは送り日の24日まで市内各地で行われる。

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