自転車を通してその土地の自然や文化、歴史を感じ、環境について考えるロングライドイベント「石垣島アースライド2010」が11月21日、快晴の石垣島で開催された。
舟蔵公園(石垣市新川)を発着点に、コース最長は島の最北端を折り返す125キロ。この間、信号が一つもないのが他のアースライドにはない石垣島の特徴。当日参加した402人のうち地元からの参加者は40人で、実に9割が島外からの参加。ミュージシャンの近藤房之助さん、元「モーニング娘。」の吉澤ひとみさんもゲストライダーとして参加し、このほか八重山自転車競技連盟の会員30人がマーシャルとして走行をバックアップした。
出発式では中山義隆石垣市長が「私たちが誇れる石垣の大自然を満喫し、有意義でリフレッシュできる一日にしてほしい」と激励。ナビゲーターであるプロトライアスリートの白戸太朗さんが「今日一日、石垣島の自然を味わおう」と掛け声をかけ、午前7時、日の出とともにスタートした。
制限時間は9時間。だがアースライドはタイムを競うのではなく、時間内で自転車での旅を楽しむのが目的で、風景がきれいな場所で休みながら行く人もいれば、チャレンジを目的に125キロを目指す人もいるなどさまざま。当日は気温が27度まで上がりバテ気味の参加者もいたが、エードステーションで地元のフルーツやトロピカルジュース、黒糖などを食べてホッと一息。「暑いけど風景は最高。写真を撮るのに夢中になりすぎて125キロのコースは断念した」と話す女性や、「初めてなのでアップダウンがきつい。だけどみんなで走れるので楽しい」と言って笑顔で出発するグループの姿があった。
イベント終了後には同公園でサンセットパーティが開かれ、夕陽を浴びながら乾杯。くつろぎながらフラや民謡ショー、近藤さんのライブを楽しんだ。