石垣市で成人式-決意新たに大人の仲間入り

石垣市成人式では新成人が出演するアトラクションも

石垣市成人式では新成人が出演するアトラクションも

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 石垣市の2011年成人式が1月4日、石垣市民会館(石垣市浜崎町)で行われた。

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 石垣市、竹富町、与那国町の成人式は、年末年始の帰省に合わせて毎年新年に行われる。4日に行われた石垣市の成人式には約540人が出席。成人たちは久しぶりの同級生との再会を喜び合い、互いに晴れ着姿を写真に収めていた。

 式典では中山義隆石垣市長が「今こそ皆さんの情熱と知恵が必要。互いに尊敬し合い、そこから生まれる協調性を大切にし、自らの可能性を追求しながら成長してもらいたい」と激励。石垣市議会の伊良皆高信議長も「教養と英知を培い、世界に羽ばたいてほしい」と祝辞を述べた。

 新成人代表のあいさつでは、プロゴルファーとして活躍する前粟蔵俊太さんと嘉弥真玲奈さんが壇上に立った。前粟蔵さんは中学まで島で暮らし、ゴルフの名門である鹿島学園高校(茨城県)に進学。在学中にプロに転向し関東を拠点にしていたが、2009年から石垣島に戻って練習をしている。「成績が伸びず、プロの厳しさを痛感した。両親の言葉に耳を傾けることなく、自己を見失いかけた」と振り返り、「島に帰ってきた時、両親は変わらず温かく迎えてくれた。反抗と過信を反省し、島でゼロからスタートすると決めた。ゴルフの環境を整え、私を信じて支えてくれている両親に恩返ししたい」と決意を語った。

 この春から石垣空港のグランドスタッフとして勤務することが決まっている嘉弥真さんは「島の魅力を観光客に伝え、観光発展に貢献したい」と意気込みを見せ、「常に向上心と感謝の気持ちを忘れない大人になりたい」とも話した。

 式典に続いて新成人自ら企画したアトラクションが行われ、三高校の郷土芸能部OBによる舞踊「鷲ぬ鳥節」、八重山高校カラーガード部の演舞、「PHOLD 4ST」と「SEVEN STAR」のダンスパフォーマンスで盛り上がった。

 市内では市主催のほか各公民館単位でも地域の成人たちを祝う式典が開かれ、両親を前にしたあいさつでは感謝の言葉に涙する場面もあった。

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