「ミネラルテラピー」を提供するスパ「ミネラルテラピー ソルトスパ美塩(びあん)」(石垣市新川)が完成し、2月19日に関係者を集めて落成式が行われた。経営は「石垣の塩」(同)。
ミネラルテラピーは海水を濃縮した高濃度ミネラル液と自然海塩を用いる療法。「石垣の塩」を製造する独自技術から開発されたもので、石垣島名蔵湾沖が採取した海水だけを使う。
同社はタラソテラピー(海洋療法)とは違う八重山独自のものを求め、構想から10年の歳月をかけて実現。開発に関わった城西国際大学教授で薬学博士の川口健夫さんは「326人の実証実験で血圧や心拍数、皮膚などの正常化に効果があることがわかった。天然のミネラルを使った世界初のスパ」と説明する。
敷地には4棟7部屋を設け、男女別々に施術を受けられる。森や自然の中をイメージしたという庭には八重山の薬草や植物が植えられており、薬草は施術後に出すお茶として利用する。
スパメニューの「入浴」(3,000円)のほか、「フェイシャルトリートメント」(4,000円~)、「リフレクソロジー」「フットケア」(以上4,000円)、「ボディートリートメント」「フーレテラピー」(以上5,000円~)、「スペシャル」(1万5,000円~)などのエステメニュー、指圧・マッサージ(5,200円~)、ジェルネイル(5,000円~)がある。エステではその人に合わせた濃度のミネラル液を使うのも特徴。
同社の東郷清瀧社長は「海水をもっと活用し、観光振興に貢献したい」と意気込みをみせる。
営業時間は10時~23時、グラウンドオープンは3月8日を予定。