「サンゴの日」の3月5日から1週間、石垣島でサンゴ礁の保全を呼びかける「石垣島サンゴウィーク」が開催されている。6日にはチャリティーライブ「SANGO SONGs」も開かれた。
今年が初めての開催となる同イベント。サンゴ礁の保全を呼びかけながら、エコ・グリーンツーリズムの普及や次世代の人材育成に取り組み、石垣島の自然と観光産業の調和した新たな観光メニューを創出することを目的にしている。
初日はイノー(礁池)でのコーラルウオッチと講演会が行われ、海岸で生き物を観察。6日は「来た時よりももっときれいに!」を合言葉に伊野田海岸でビーチクリーンアップを実施し、約280人で2トントラック3台分のゴミを回収した。同日にはCO2削減などを目指すカーボンマイナスツアーも行われ、白保の牧場でフクギ(福木)の苗を植えた。
同日夜には舟蔵の里(石垣市新川)でチャリティーライブ「SANGO SONGs(サンゴソングス)」が開催された。小雨がぱらつくなか、仲田かおりさん、イシワタケイタさんらミュージシャンのほかスペシャルゲストとしてうじきつよしさんも出演。会場に集まった市民、観光客など約100人はしっとりとした歌に聴きいったり、拳を突き上げたりしながら石垣島の夜を満喫した。入場料の一部はサンゴ保全に寄付する。
石垣市観光協会の前津秀一郎さんは「今まで島の人たちが考えてきた環境保全の意識を島に来た皆さんにも共有してもらい自然を身近に体験してもらうことが大切。だが自分たちも伝えるだけでなく守っていくのが役目。毎日の生活の仕方で変わることを実感してほしい。そのきっかけになれば」と話す。
このほか石垣港離島ターミナル内とぅもーるネットセンターでは「八重山のサンゴ展」、しらほサンゴ村では「サンゴと島の暮らしに関するポスター展」を開催中。12日・13日には白保サンゴ礁赤土モニタリング調査も予定する(要予約)。
内容は公式ホームページで確認できる。今月13日まで。