「ばがー島のチャリティー公演」が3月13日、石垣市民会館大ホール(石垣市浜崎町)で昼夜2回公演で開かれた。主催は宮良公民館。
同公演は同公民館建設のための資金造成として開催された。初めに東日本大震災で犠牲になった人々の冥福を祈り黙とう。その後、前花友宏民謡研究所と宮良婦人会による座開き、宮良青年会の創作舞踊、宮良村出身の若手アーティスト、シャンソン歌手、民謡歌手のステージと続き、和琉風(とりかじ)と琉球國祭り太鼓八重山支部によるエイサーで盛り上がった。
島内外で活躍する若手アーティストたちで、東京で活動するaleesa(アリーサ)さん、地元で活躍する前花雄介さん、Ray(レイ)さん、成底ゆう子さんが出演。成底さんはメジャーデビュー曲「ふるさとからの声」で、故郷宮良村から応援してくれた父母への感謝の気持ちを歌うなど、それぞれオリジナル曲を披露した。その後「宮良村の先人たちから頂いた夢や希望、宝物をしっかり受け継いでいきたい」と、石垣島出身のアーティストであるBEGIN(ビギン)の「島人ぬ宝」を合唱した。
後半はシャンソン歌手の仲里悦子さんが力強い歌声で会場を魅了。八重山民謡歌手の大工哲弘さんと妻の苗子さんによる八重山民謡、カチャーシーで賑やかにフィナーレを飾った。
スタッフの一人、成底梢さんは「同じ村で育った人にこんなにすごい人たちがいるんだと感動した」と話す。「チケットは昼も夜も完売。当日券を求める人の中には席がなく立ち見のお客さんもいた」とも。
公演を終え、宮良公民館長の成底長俊さんは「今回の公演は資金造成と地域の機運を高めるという2つの目的があった。これだけたくさんの人に来ていただき、公民館造成に弾みがつくと期待している。宮良村を盛り上げられたと大変うれしく思う」と笑顔を見せた。