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「離れていても力になりたい」-八重山各地で募金活動広がる

募金を呼びかける石垣第二中学校2年1組の生徒

募金を呼びかける石垣第二中学校2年1組の生徒

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 東日本大震災の被災者を支援しようと募金を呼びかける声が石垣島の各所で響いている。

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 石垣第二中学校2年1組は3月18日から、市内のスーパーマーケット前で募金活動を始めた。担任の石垣輝幸教諭が「何かできることをしよう」と生徒に声をかけたところ、全員一致で募金活動に決定。初日はマックスバリュやいま店、タウンプラザかねひで石垣店で17時~19時の2時間、協力を呼びかけた。

 手作りのボードを持ち、大きな声で買い物客に募金を呼びかける生徒たち。募金する人は後が絶えず、千円札を入れる人も多かった。「頼んだよ」「お願いね」と言いながら入れる人も多かったという。

 長嶺優輝くんは「テレビを見ていてかわいそうだと思った。これからの生活に役立ててもらえればという気持ちでやっている」、古見唯さんは「離れているけど、同じ日本人として少しでも力になりたいと思って始めた」と話す。石垣教諭は「楽しいことに時間やお金を使いたいだろうが、積極的に立ち上がってくれたことをうれしく思う。人の温かさを感じ、助け合う心を学ぶこともできるのでは」と生徒たちの行動を喜ぶ。同クラスでは今月22日までの11時~13時、18時~19時、募金活動を行う予定。

 このほか石垣市観光協会青年部も16日から街頭募金をスタート。タウンマネージメント石垣の協力を得て市公設市場を歩いて回るなど、市民や観光客に募金を呼びかけた。初日だけで約12万円分が集まり、「支援したいという思いを感じた」とメンバーは話す。同青年部は今月31日までの偶数日、17時から18時まで街頭募金を行う予定。

 各店舗・事業所も独自に募金箱を設置。中には売り上げ全額を寄付する店もある。延期されていた八重山高校吹奏楽部の定期演奏会は、入場料の一部を義援金に充てることで21日に開催することが決まった。

 八重山地域でも支援の輪が広がっている。

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