石垣で「私保連まつり」-乳幼児の食育を考える

おやつを試食しながら乳幼児の食育を考える

おやつを試食しながら乳幼児の食育を考える

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 八重山私立保育園連盟主催「私保連まつり」が11月19日、大浜公民館(石垣市大浜)で開催され、保育士や園児、父母らが訪れた。隔年開催で13回目。

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 今年は「子どもたちの今を守り、国の未来を築く」をテーマに開催。当日は市内の私立保育園9園がそれぞれの施設で提供するおやつを持ち寄り展示。来場者は試食や試飲を楽しんだほか、管理栄養士の比嘉京子さんによる講演に聞き入った。

 比嘉さんは「大切な食事~食べることで育つ子供の力~」と題した講演の中で「乳幼児の時期、3歳までに大人の脳の8割が形成され生活習慣の大本が作られる。その子が丈夫な子に育つどうかは全て家庭の責任」と強調。「朝食をとること」「夜9時までに就寝させること」が最も大事だと話し、「子どもにとって食事の一食一食がとても重要な意味を持ち、3食でも足りないくらい。栄養を補完するおやつも食事の一環」とおやつの重要性も述べた。

 「学力1位で知られる秋田県と最下位の沖縄県では就寝時間に差がある。夜型になると体力や学力にも悪影響を及ぼす。特に沖縄は飲酒の場に子どもを連れ出す場面が多いが、子どもの生活に大人が合わせなければいけない」と力説する場面も。「沖縄の子どもはさまざまな資質を持っている。親がしっかりしなくてはいけないし、保育園から発信していくことが大事」として「生活習慣病は作る病気。自分の健康を自分で担える人作りを今のうちにしておくことで、後の長い人生を健康でいられる」と、すぐ活用できる乳幼児向けの調理方法を紹介しながら食育の大切さを説明した。

 事前に集めた父母らの質問も設け、「家庭の食育に対して神経質になっている親御さんが多かったが、例えば好き嫌いがあっても、『食べたくないなら残しなさい』でいい。子どもは大人がおいしそうに食べているのを見ていつの間にか食べられるようになっていく。もう少しゆったりした気持ちで見ていいのでは」と子育てに奮闘する父母らを激励した。

 2人の乳幼児を持つ30歳女性は「調理中、子どもがおなかをすかせているときに果物を与えたりしていたが、よくないと聞いて驚いた。好き嫌いがありどうしつけたらいいか迷っていたが、力を入れすぎないでいいと聞いて安心した。他にもいろいろと勉強になることが多く、来て良かった」と振り返った。試食コーナーでおやつを食べていた50代女性は「レバーロールサンドやタピオカ天ぷらなどがおいしかった。保育園の先生方が工夫を凝らしていて良い参考になった。レシピをもらったので孫に作ってあげたい」と話していた。

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