不白流八重山白和会川平社中(石垣市登野城)で3月3日、「ひな祭りお花見茶会」が開かれた。
当日は教室となっている家を広く市民に開放。庭には立礼(りゅうれい)席を設け、子ども茶道教室に通う花城菜々子さん、大野きららさんが亭主としてハート型のマシュマロと茶を勧めた。ひな祭りは「桃の節句」だが、川平社中では石垣では珍しくチューリップが満開。訪れた人たちは赤、白、黄色、ピンク、紫と色とりどりのチューリップに囲まれながら茶を楽しんだ。
その後、来客はひな人形が飾られた茶室に通され薄茶の振る舞いを受けた。接客した親盛弘子家元師範、川平孝子正師範、吉川宗貫正師範らは隣の客に「お先に」とあいさつすることや、飲み口は茶わんの正面を避けるなど、菓子や茶を頂く時の礼儀作法をアドバイス。来客は無言の会話を楽しみながら、静寂な時を共有した。