日本自転車競技連盟(東京都港区)は5月1日、今夏ロンドンで行われる「第30回オリンピック競技大会」と「ロンドン2012パラリンピック競技大会」の日本代表候補選手発表記者会見を行い、石垣市出身の新城幸也選手(チームヨーロッパカー)が選ばれた。
ヨーロッパのレースで落車しけがを負った新城選手。仏ナント市の病院で手術を受けた後、帰国してリハビリを続けていた。
その新城選手が復帰の兆しを見せたのが、岩手県八幡平で4月29日に行われた「第15回全日本自転車競技選手権大会ロードレース」。ゼッケン1番を付けた新城選手は7時間近く走り続けて9位でゴールした。トップの土井雪広選手(TEAM ARGOS-SHIMAQNO)とは19秒の差だった。
石垣市出身者でオリンピックへの出場は初。多くの市民が「ユキヤ」と愛称で呼び、応援を続けている。石垣では、新城選手を夢見て自転車にまたがる少年も多い。市民の喜びと期待を背負ってロンドンでの本番に臨む。
新城選手のコメント。
「支えてくれた多くのファンのために全力で走りたい。ロンドンのコースは自分にあっている。メダル獲得も視野に入れていきたい。石垣島からは初の出場になるので、私が走ることによって島の人たちの夢を実現したい」