石垣市民会館(石垣市浜崎町)展示ホールで6月17日、「第5回暮らしのハーブ展」が開かれ、大勢の市民が詰めかけた。
石垣島ハーブスクールに通う生徒と卒業生から成るNPO法人「ジャパンハーブソサエティー」八重山支部会員が、スクールで学んだハーブの知識や活用法を発表することを目的に開催している同展。今年で5回目を迎えた。
会場の壁は、細密に描かれたボタニカルアートや草木染雑貨などでディスプレー。身近なハーブを使った漬物やシフォンケーキ、ラベンダーのポプリ玉やローズの練り香水、ローズマリーの化粧水や押し花の入った香りうちわなど、ハーブを使った多彩な商品を紹介し、販売も行った。
来場者は「いい香り」と商品を手に取り、出品者に作り方や効能などを尋ねながら買い求めていた。ソイアロマキャンドルの手作り体験コーナーでは、体験者らが作業の傍ら楽しそうに談笑する姿も見られた。
スクール生でターメリックせっけんを作った女性は「せっけん作りは初挑戦だったが、自分が好きな香りを入れられるのが魅力。自宅で使う時も気分で香りの使い分けができてとても楽しい」と振り返った。ゴーヤやトマトの鮮やかなピクルスを作った女性は「彩りが多い食べ物は栄養もたっぷりなので意識して使っている。今後、八重山の野草や薬草をうまく生かせるようになりたい」とも。
同スクール代表の嵩西洋子さんは「回を重ねるごとに真剣に見てくれる人が増えており、質問者も多く、関心の高さがうかがえた」と手応えを語った。「今後も、これを繰り返すことによって地域にハーブを根付かせたい」とも。