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「今日から家族の一員」-石垣で犬猫譲渡会、10頭が引き取られる

試験飼育にチャレンジする芳沢さんファミリー

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 石垣市は6月24日、保護された犬や猫の飼い主を捜す「わんにゃん譲渡会」を浜崎町緑地公園(石垣市浜崎町)で開催した。石垣市による主催は初めて。

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 「第38回青空リサイクル市」と同時開催され、多くの市民が会場を訪れた。スローガンは「最後まで家族の一員だよ~ 愛情はたっぷり! 責任はしっかりと!」。石垣市動物愛護事業の一環として、犬や猫の譲渡の場、ペットとより良く暮らす啓発の場となった。

 会場には保健所やボランティアで保護されていた犬15頭、猫15頭が集められ、ゲージに入った子犬が尻尾を振る姿や、慣れない環境に隅で固まる猫などが見られた。来場者は、家族の一員となる1頭を見定めようと、抱きかかえたり、なでたりして相性を確かめた。

 お気に入りの1頭が見つかると、石垣島しっぽの会スタッフと面談。最後まで飼う意志があるか、避妊・去勢手術をするか、健康を維持するために、年に1度の狂犬病予防接種やワクチン接種、月に1度のノミやダニを駆除する薬代がかかることなどの確認が行われた。

 3時間の譲渡会で、犬3頭、猫7頭の希望者が見つかり、今後継続して飼育できるか、まずは試験飼育のために引き取られた。家族3人で会場を訪れた芳沢雅さん(名蔵中2年)は「以前から犬が欲しくて、この機会に父の承諾を得て飼えることになった。今日から家族の一員としてかわいがりたい。名前は家族で相談して決める」とうれしそうに話した。

 石垣島しっぽの会・早川始さんは「石垣島の捨て犬、捨て猫をなくすことを目標に活動している。今回は行政や獣医師会が積極的に関わってもらい、感謝している。飼い主のいない犬や猫が譲渡会で新しい家族に巡り合うのは喜ばしいこと。一生を共に過してあげてほしい」。

 当日は、八重山福祉保健所による管内の犬捕獲データなどのパネル展示も行われた。生活環境班の宜保公子さんは「ペットをどうしても飼えなくなったら保健所に相談し、捨てることだけはやめてほしい。これ以上飼えないと判断することは悪いことではない」と訴えた。

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