「沖縄ICTフォーラム2012 ~All Around Internet in 石垣島」が7月4日~6日、石垣市IT事業推進センターで行われた。主催は日本インターネットプロバイダー協会(JAIPA)。
同フォーラムは、2007年に始まり5回目、石垣島では初開催となった。冒頭、JAIPAの渡辺武経会長は「石垣島は1897 (明治30) 年に台湾まで海底ケーブルを引き、日本初の通信技術を導入したネットワークにはゆかりのある場所。石垣市と同市商工会の協力のおかげで開催できることを感謝したい」とあいさつ。
講師および参加者は、日本マイクロソフト、NTT情報流通プラットフォーム研究所、フォティーンフォティ技術研究所、シマンテック、ラック、カスベルスキー、NTTコミュニケーションズ、WIXI、NTTレゾナント、イー・アクセス、BBIX、グーグル、総務省、弁護士と日本のITをけん引する50人の顔ぶれ。講演は石垣市民も聴講した。
講演のテーマは、「インターネットを安全安心に利用するための講習」「迷惑メールなどの違法・有害情報について」「マルウェアの最新の挙動」「セキュリティー最前線」「スマートフォン・SNSの安全安心な利活用のために」「これからのインターネットを支えるIPV6とその最新動向」「インターネット規制についての国際的な動きとその危機」など。
「今更聞けないクラウド」とそのセキュリティーについて話した日本マイクロソフトの高橋正和さんは「先日、国内大手サーバー会社のデータ障がいが発生し話題となったが、データの二重化とは別に必ずバックアップをとる必要があった。クラウドは有力な選択肢の一つだが、単なる選択肢の一つでもあり、コスト面、性能面でメリットがないのであれば、クラウドを利用する必要はない」と話した。
フォーラムの模様はUSTREAMでインターネット中継も行われた。