竹富島（竹富町竹富）にある小さな窯元「アトリエ五香屋（ごこうや）」（竹富町字竹富、TEL 0980-85-2833）を訪ねる観光客や陶芸ファンが増えている。

サイクルロードをモチーフにした作品も

　水野景敬さんが創作の拠点として開いた同窯元。竹富島らしい一軒家に所狭しと作品が並ぶ。東京・代官山、沖縄・那覇などで作品展を継続したことからファンも多い。水野さんの作品は武骨ながら使い勝手が良く、沖縄らしい色使いの上に現代的なモチーフが生かされているのが特徴。沖縄料理のほか、和食やイタリアン、中華にも合うという。

水野さんは「作陶の体験を希望するお客さまが多いため、シーサー体験を実施。竹富島の小さな窯元で、島時間を感じて滞在を有意義にしてもらっている」と話す。10時～と13時～の2回。所要時間は2時間だが、「良い作品を作るため時間に余裕を」と呼び掛ける。

　水野さんは創作活動の合間にサイクルロードを楽しむ。「ツールドおきなわ」に参加したり、「石垣・西表ライド」では、運営スタッフとしてサポートライダーの役割を担ったりしている。「大地を走るときに感じる八重山や沖縄の風が好き。その風が作品を作るときのモチーフにもなる」とも。

　移住20年を超えた水野さん。公民館の役員なども引き受け、「自然に囲まれた竹富島を『幸せの島』にしていきたい。そうすることが私たちの使命」と笑顔を見せる。

　営業時間は10時～17時。