旧暦8月13日に開催される「とぅばらーま大会」の前夜祭的位置づけとなる「なかどぅ道ぬとぅばらーま」が9月22日、「とぅばらーま」の発祥地と言われる「なかどぅ道」の「とぅばらーま歌碑」前広場(石垣市平得)で行われた。
同イベントは「いずすどぅ主」(歌う人が主役という意味)がテーマ。「とぅばらーま大会」とは違い、審査がなく誰でも参加できるのが特徴。
参加者は子どもから高齢者まで幅広く、最近では県外からの参加者も見られるようになった。参加者たちは歌の後に、個々の歌詞についての思いなどを語った。京都出身の男性は「とぅばらーまに惚れ込んで勉強してきた。ここで歌うことが自分の夢だった」と話し、観客から温かい拍手を受けた。
「とぅばらーま」は八重山地方の代表的な民謡。もともとは男女の掛け合いで、生活の場での感慨深いものを謡うもの。会場には大勢の人が集まり、月明かり下で次々と歌われるとぅばらーまに耳を傾けていた。