親子で気象について実際に見て学んでもらおうと7月22日、「親と子のお天気教室inいしがき」が石垣市民会館(石垣市浜崎町)中ホールで開催された。
石垣島地方気象台、石垣市および石垣市教育委員会の共催。親と子が台風、地震、津波などに関する知識を深めるとともに、防災意識の啓発・向上を目的に、毎年夏休み期間中に実施している。
当日は気象台職員による「台風・雷・竜巻のお話」と題した講話やアニメーションによる津波防災啓発ビデオ上映の後、実験・展示コーナーがスタート。竜巻ができる仕組みを紹介する「竜巻発生装置」や南極の氷の展示、地震で地面がどろどろになった状態を見せる液状化実験コーナーや箱の中の空気を減らしていく空気抜き実験コーナーなど、14種の気象に関する実験・展示が行われ、子どもたちがそれぞれのブースで興味津々に実験に加わる姿が見られた。
職員の質問に子どもたちが答えてスタンプをもらうお天気Q&Aコーナーでは、「石垣で津波警報が発令されました。山に逃げる? ビルに逃げる?」とのクイズに、「山に逃げる」と答える子どもが多く、「山は遠いので、もし近いところに5階建て以上のコンクリートの建物がある時はそっちに逃げてくださいね」と地元に特化した防災知識を指南。「でも津波が来てすぐ崩れたら?」と尋ねる子どもに「コンクリートなら10メートルまでの津波まで持ちこたえられる」などと細かい問答も見られた。
野底小学校6年生の社領一樹くんは「雨粒実験が一番面白かった。雨粒ってこんな形をしているんだな~と思った」と話した。子どもと参加した市内在住の42歳男性も「子どもが気象に興味があるので一緒に来た。竜巻などこういう風にできるのかといろいろな発見があった」と感心した様子で話していた。