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石垣で「カッパの学校」-子どもたちが自然観察

自然が作った「カッパのブールで遊ぶ子どもたち」

自然が作った「カッパのブールで遊ぶ子どもたち」

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 親子で川を探検する石垣島海森(うみもり)学校「カッパの学校」が9月2日、佐久田川で開校した。今年で3回目。

ナナホシキンカメムシの集団を観察

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 海森学校は「子どもたちは、危険を体験することでたくましく育ち、大きな危険を回避できる能力が育つ。『何が危険なのか』判断できるようになることは経験でしか身に付かない」という。「当校は、レジャーではなく自然保護の意識を高めるための活動。例えば、コケむした岩もそうなるまでに数十年かかっている。参加者には自然になるべく負荷を与えない意識をもって参加してほしい」とも。

 同校は「自然と人はどうしたら仲良く生きていけるか、今真剣に向き合わなければならい。その答えを子どもたちと一緒に育てていくのが目的」という。当日は天候にも恵まれ、幼児や小学生を中心に20人の親子が参加した。

 桴海於茂登岳から流れ下りる佐久田川は富野小中学校の西側を流れる清流。参加者は自然観察を行いながら川を上流に登った。講師を務めた、青木康夫さんは、川周辺の動植物について解説し、野生のイノシシが歩いた跡、コナカハグロトンボ、ナナホシキンカメムシの集団、サガリバナなどを紹介した。

 1時間ほど上流に進むと「カッパのプール」と名付けられた川の途中の深みがあり、コンジンテナガエビなどを観察。子どもたちは冷たい水で川遊びをした。

 その後、水田に出た。「佐久田川の水を引いた田んぼは森のスープ(栄養分)をたっぷりと含んでいる。ゲンゴロウやオタマジャクシも泳いでいることから、無農薬で育てられた米はさぞかしおいしいのでは」と青木さん。

 その後、海に降り、地下水路の出口観察や海岸清掃を行った。

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