旧盆にあたる8月30日から9月1日までの3日間、石垣島の各地でエイサーが披露された。
エイサーは祖先供養の目的で踊られる沖縄の伝統芸能の一つ。主に本島地方で行われているが、ここ数年は八重山でも増え、それぞれ異なったスタイルの踊りで地域住民を楽しませている。
双葉地区や明石地区など本島からの入植地区では、青年会や地域住民らが伝統のエイサーを披露。児童らによる子どもエイサーや、踊りながら集落内を練り歩く「道ジュネー」なども披露された。地区内には多数の住民や観光客がエイサーを一目見ようと訪れ、勇壮で力強いエイサーの演舞に、盛んに拍手を送っていた。
一方、「八重山エイサー団体和琉風(とりかじ)」や「琉球國祭り太鼓八重山支部」といった創作太鼓団体は、個人宅やホテル、病院や飲食施設などを回り、観光客や地域住民、入院患者らを楽しませた。演舞の最後には、観客も一緒に乱舞する「モーヤー」で盛況に締めくくった。
偶然見かけて立ち寄ったという埼玉在住の30代夫婦は「生で見たのは初めて。目の前で見られて感激した」「体いっぱい使った表現力がすごい。圧倒された」と話していた。