ホテル日航八重山(石垣市大川、TEL 0980-83-3311)で10月1日、「2012年観月屋台村」が開催された。
同イベントは、過去の「とぅばらーま大会」で最優秀賞を受賞した唄者らが出演する民謡ステージで、飲食を楽しみながら観賞することができる。会場には屋台方式で24種の和・洋・中のフードとドリンクを用意し、チケットに付いた料理券と料理を交換するシステム。今年は台風の影響で数日間延期され、通常の2日間ではなく1日だけの開催となったが、会場いっぱいとなる約300人の観客が詰め掛けた。
ステージでは歴代の「とぅばらーま」チャンピオン17人が出演。「とぅばらーま」のほか、「月ぬかいしゃ」や「安里屋ゆんた」、今大会作詞の部で最優秀賞を受賞した宮城幸子さんの詞の披露、本年度のチャンピオン新城喜亨さんの飛び入り出演などもあり、チャンピオンたちの卓越した歌声に観客は拍手や指笛を惜しみなく送っていた。宮良村に伝わる「目出度節」や「つぃんだら節(早節)」の演奏中には同村出身のほかの出演者が滑稽(こっけい)な踊りを披露する演出もあり、場内を沸かせた。演目の最後には観客らも登壇してモーヤーが踊られ、盛況のうちにフィナーレを飾った。
料理部料飲セールス課マネジャーの米盛一樹さんは「通常2日間にわたって行うものを1日に絞ったため席も足りないくらいだったが、多くの方にお越しいただきうれしい。地元の人たちが『とぅばらーま大会』そのままの気分で来て楽しんでもらえるよう、今後も続けていきたい」と話す。