石垣市消防本部の「消防出初め式」が1月13日、石垣市中央運動公園(石垣市登野城)で開催された。
新春恒例の同出初め式では県内で唯一、伝統的な火消しの技「はしご乗り」が披露されることで知られる。
式典では消防団員や消防機入場に続いて中山義隆市長からの式辞、仲井眞弘多知事(代読)、伊良皆高信市議会議長による祝辞で、それぞれ消防職団員の日頃の労をねぎらった。昨年1年間で人命救助や消火活動に功労のあった人や永年勤続者など、16個人5事業所への感謝状の贈呈も行われた。
アトラクションの部では、石垣市女性防火クラブが来場者にぜんざいを振る舞い、子どもエイサー隊によるエイサー太鼓の演舞、消防職員による展示訓練などが行われた。
小雨だった当日は、倒壊家屋からの救助救出訓練にさしかかると大雨となり、激しい雨風の中の展示訓練に会場からは「本当の災害みたいだね」「訓練なのに大変だね」などの声が聞かれ、終了すると大きな拍手が沸き起こった。続く演目でも雨は収まる気配を見せず、はしご乗りや一斉放水は中止となった。
消防団員の同級生を見に来たという30代男性は「天気が悪くて残念だったが、消防には水が必要なので雨が降ってもいい意味になるのでは」と話していた。