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石垣島マラソン、男子根岸、女子藤永が優勝-伊調馨さんスターター

伊調馨さんのピストルでランナーがさっそうとスタート

伊調馨さんのピストルでランナーがさっそうとスタート

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 第11回石垣島マラソン大会が1月27日、石垣市中央運動公園(石垣市登野城)を発着点に開催され、過去最高の3928人が全都道府県から出場した。フルマラソン男子は根岸雅樹選手、女子は藤永佳子選手が共に初優勝を果たした。

スタート直後、伊調馨さんに握手を求めるランナーたち

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 レースは小雨交じりの9時にスタート。スターターはレスリングで日本女子初の五輪3連覇を果たした伊調馨さんが務めた。「石垣島には初めて来た。呼んでくれて『みーふぁいゆー(八重山方言=ありがとう)』」とあいさつすると、大きな拍手が選手たちから送られた。スタート直後には握手を求めるランナーが相次いだ。

 小雨の中、気温は13.9度まで下がるものの、沿道には多くの市民が繰り出し、パーランクーやドラ、ダンスなどで選手を後押しした。さまざまなキャラクターに扮(ふん)した選手も少なくなく、声援を送る人々に笑いを提供、和やかな雰囲気の中、選手はゴールを目指した。

 フルマラソンは男女共に初出場・初優勝というフレッシュな顔ぶれ。男子優勝の根岸選手(群馬県、33)は2時間34分57秒。2位の藤原孝志選手(岩手県)とは3分19秒差をつけ、終始独走でゴールした。「前半は向かい風できつかった。ペースを落とすことなく走ることができた」という。女子優勝の藤永佳子選手(長崎県、31)は女子で唯一3時間を切る2時間59分23秒。2012年4月に「資生堂ランニングクラブ」を引退した元陸上競技選手。「プレッシャーなく趣味で楽しく走れた。アップダウンがすごかったが沿道の応援のおかげで気持ち良く走れた」

 23キロ男子は、梶田泰葵選手(岐阜県、34)が初参加初優勝。過去5回連続優勝の山根文雄選手(広島県)は3位だった。梶田選手は「雨が降ってくれて気持ちよく走れた。今度は石垣島で有名なトライアスロンに挑戦したい」と話す。女子は大山昌子選手(愛知県、49)が2回目の出場で初優勝。

 10キロ男子は徳島聖選手(石垣市、32)が昨年6位からの初優勝。前日には沖縄一周市群対抗駅伝競走大会に出場したばかり。「疲れがたまっていた中でベストを尽くせた」と満足そう。女子は八重山高校駅伝部を昨年11月に引退した、鳩山佳純選手(石垣市、17)が思い出づくりで挑戦、初優勝した。

 市内から参加の上原理恵さんは30歳の記念にとフルマラソンに6年ぶり3回目の挑戦。「スタートするまでは寒かったが、走ってしまえば体も暖まり、逆に膝や足首の痛みがやわらいだ。寒い中での沿道の応援や給水地点のスタッフの皆さんに感謝したい。沿道の応援は支えになり、所々で家族も応援してくれて頑張れた」と感想。

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