3月15日から開催される「DINING OUT YAEYAMA with LEXUS(ダイニングアウト八重山ウィズレクサス)」に先立ち、石垣島のジュマール楽園(石垣市平得)では本番同様の形式でプレス発表会が開かれ、期間限定の野外レストランがプレオープンした。
「八重山の素晴らしい食材を紹介できてうれしい」と下野シェフ(右)とホスト役のcobaさん
食を通じて地方に残された美しい自然や伝統文化、歴史、地産物などをクリエーターの力で「再編集」し「新たな価値」を創出、地域経済の活性化を目指す。主催は博報堂DYメディアパートナーズ。第2弾となる今回は八重山諸島の石垣島が舞台となる。
県最高峰・於茂登岳(おもとだけ)の麓にそびえるガジュマルの木の下に野外レストランを開設。アコーディオニストで作曲家のcoba(コバ)さんをホストに、フレンチレストラン「ア・ニュ ルトゥルヴェ・ヴー」(東京都渋谷区)のオーナーシェフ下野昌平さんをシェフに迎えた。
発表会では、ガジュマルの木のたもとに報道関係者や招待客が集まる中、バーテンダーの岡元信之さんによるオリジナルカクテル「パッションフルーツのベリーニ」が振る舞われた。大類知樹チーフプロデューサーは「石垣といえば『海』だが、そのほかにも八重山に眠れる魅力はたくさんある。民謡や舞踊など、新しい八重山の宝を世の中に発信したいと考えている。これから私たちが考えに考えたプログラムを楽しんでいただければ」とあいさつ。cobaさんも「八重山は宝の山。沖縄のシンボルともいえる於茂登岳が石垣島に与えている自然や太陽の恵み、自然との共生や人と人とのつながりを再認識する機会になれば」と話し、参加者をメーンダイニングへ誘導した。
参加者がテーブル席に着くと、八重山の食材をふんだんに使った料理やオリジナルカクテルが次々に運ばれた。下野シェフは「八重山には知らない食材やおいしいものが多くあり、調理方法によってはすごく個性を出し、物によってはかなりレベルが高い」と生産者を回って食材に触れた感想を話し、「今日は数ある中から選んだものだが、こういう素晴らしい食材を皆さんに紹介できてうれしい」と胸を張った。
大きなガジュマルの木を背面にした舞台では、沖縄県指定無形文化財八重山伝統舞踊保持者・宇根由基子さんの代表作「大本山崇(うむとぅたか)び」の演舞や、地元の唄者で三弦奏者の新良幸人さんによるライブ演奏などが行われ、参加者たちは満点の星空の下繰り広げられる美しい演目に酔いしれながら、料理に舌鼓を打っていた。
野外レストランの営業は15日~31日の金曜・土曜・日曜、昼=12~14時(1人1万500円)、夜=18時40分~21時30分(同2万1,000円)。ライブは夜のみ。