シンガーソングライターのよしだよしこさんが10月22日、カフェ「タニファ」(石垣市大川、TEL0980‐88‐6352)でライブを行った。
よしだよしこさんは1972年にフォークグループ「ピピ&コット」のメンバーとしてデビュー。吉田拓郎さんや泉谷しげるさん、古井戸、海援隊などのアーティストと活動後、1975年にソロデビューした。翌年、単身で渡米。アメリカ各地を放浪した後に帰国したが、音楽活動を休止していた。23年ぶりの1999年に音楽活動を再開。北海道から沖縄まで精力的にライブ活動を行っている。
ライブはすべてよしださんの弾き語り。アップテンポの「Donut Man」から始まり、「cheek to cheek」「崩れ落ちるものを感じるか」「砂の唄」と続いた。アコーステックギターからマウンテンダルシマー(ヨーロッパ移民がもたらした撥弦楽器で、ひざの上に置きながら琴のように演奏する)へ持ちかえ、音楽活動を再開して初めてのアルバムで作ったという「あなたは焚き火に照らされて」、アイルランドの吟遊詩人ターロック・オキャロランの処女作が原曲である「道ばたでおぼえた唄」を披露した。
よしださんは「見かけによらず、お喋りなんです」と曲の合間に、歌についてやライブで行った沖縄本島、北海道での出来事などを話し、観客からは笑い声があがっていた。
ライブ後半では、詩人・石川逸子さんの詩によしださんが曲をつけたという「地球に似た惑星にいるあなたに」をしっとりと歌い上げた。詩の朗読もあり、5歳の女の子が書いた「にんげん」「かみさま」の2編が紹介された。アンコールでは、よしださんが「石垣の人は恥ずかしがり屋ですけど、一緒に歌ってみましょう」と客席を回り、会場からは手拍子と小さな歌声が聴こえてきた。
よしださんは「タニファでは2回目のライブ。今回は宮古、沖縄、中部、石垣と回り、今日で最後。月曜の夜なのに集まってくれてありがとう。お休みなさい」とライブを締めくくった。