西表島祖納と干立で節祭(シチ)-重要無形民俗文化財

独特の装束であるく祖納のアンガァー行列

独特の装束であるく祖納のアンガァー行列

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 西表島祖納と干立の節祭(シチ)の「ユークイ(世乞い)」行事が2日、両地区で催された。
小雨まじりの天候の中、両会場には郷友会員や観光客など島外からも多数訪れ、八重山を代表する伝統的な祭祀を楽しんだ。
五穀豊穣や地域住民の無病息災・繁栄を祈る祖納と干立の節祭は、500年以上の伝統を持つといわれ、91年2月に国の重要無形民俗文化財に指定されている。

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 祖納では、午前4時に一番ドラで「ユークイ吉日」を告げ、スリズ(公民館)での儀式のあと、子や孫をひき連れたミリク行列、黒い衣装で身を包んだ「フダチミ」と呼ばれる女性2人につづくアンガァー行列などが、集落内を練り歩いて祭り会場となる前泊海岸へと向かった。
前泊の浜では、舟浮かべの儀式や櫂を手に舟子たちが舞うヤフヌティ(かいの手)があり、荒波のなか2隻の舟によるユークイ儀式(舟くい)が行われた。

 干立では、干立御嶽(フタディウガン=聖域)に面した「前の浜」で船漕ぎが行われあと、同御嶽境内で狂言やシチアンガァーの巻き踊り、棒などが奉納された。
ミリク行列の途中では、奇声を発しながらユニークなしぐさを見せる「オホホ」が登場し、集まった人たちをたのしませた。

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