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石垣で「前勢岳周辺野草料理を楽しむ」催し-24種類の野草自生

採取した野草を調理する参加者

採取した野草を調理する参加者

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 石垣で6月9日、「前勢岳周辺野草料理を楽しむ」催しが行われた。主催は石垣青少年の家で初めての試み。野草を自ら採取して調理、その味を楽しもうと、子ども3人を含む25人が参加した。

一見雑草だが、食べられる野草もある

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 参加者は、登山ができる服装で同施設の敷地内と背後にある前勢岳周辺を散策した。案内をした佐野清貴さんは「有害、有毒な植物も多い。詳しい人に同行してもらうか、紛らわしい野草の採取は避けましょう」と呼び掛けた。周辺には、24種類の食べられる植物があり、「アカメガシワは伐採跡地などに真っ先に生えてくる植物。新芽の葉がまだ赤みがかっている新芽ならば天ぷらやあえ物、おひたしで食べることができる」と説明した。

 「カタバミ」や「ギシギシ」は「シュウ酸を含み、酸味があるが、加熱すると酸味は消え、炒め物、あえ物にできる。大量に食べると消化器系に悪い」と注意した。

 「ハイビスカス」は「ブッソウゲ」とも呼ばれ「昔の人は物騒(ブッソウ)だからと食べなかった」という年配の参加者や「シャンプーやリンス代変わりに使える」と違う活用法の提案もあった。

 調理では「ツワブキの炒め物」「ヒカゲヘゴのマヨ納豆あえ」「ムラサキカタバミのちらしずし」のほか、「ハイビスカス」や「グアバ」、「ミント」を使った野草茶を作った。「ヨモギとバナナの出会い」というオリジナルレシピのデザートも。

 参加者はグループに別れて調理、参加者同士でも野草に関する知識を交換しながら食事を楽しみ、舌鼓を打った。

 参加した増田織絵さんは「食べられる野草と食べられない野草の区別が付つくようになった。家の回りや山に食材があふれていることに驚いた」。石塚大介さんは「参加者の昔話も聞けたので楽しかった。ツワブキがおいしかったので普段の食卓に取り入れたい」と感想を話した。

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