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八重山商工、甲子園出場へ意気込み-監督「選手の判断で動けるチーム」

監督のアドバイスを聞く選手たち

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 6月22日に全国高等学校野球選手権記念沖縄大会が開幕する。2006年に春夏連続の甲子園出場を果たし、八重山旋風を巻き起こした八重山商工野球部。7年たった今年の大会は、再び甲子園出場への機運が高まっている。大会を前に、同部に今年の夏への意気込みを聞いた。

練習試合の後にも関わらず厳しいトレーニングをするナイン

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 春に行われた第60回高校野球春季大会ではベスト4に入った八重山商工。今年の夏を制する条件について伊志嶺監督は「今年の夏は際立ったレベルの高い試合が繰り広げられると思う。沖縄県勢の上位は伯仲しており、ミス一つでゲームを落とす可能性も出てくる」と分析する。

 現チームの特徴は「大底翔と加藤弦の2枚の看板ピッチャーがいる。守りのチームと言って良い。打撃は4番の後原大輝を中心に、1つのチャンスを大事にして1点1点積み上げていく攻撃」と話す。

 「チーム力を高めるため、一人一人が自分の役割を自覚しゲームメークできるように指導してきた。チームメートは声を掛け合い、信頼関係を築いてきた。監督の指示より選手の判断で動けるチーム」という。伊志嶺監督はベンチで大きな声で選手を指導するのが知られているが、今年の夏は聞こえないかもしれない。

 新城仁貴主将は「八重山地区夏季大会、商業高校野球大会では皆バットが振れて調子よく、優勝することができた。チーム全体が勢いに乗っている。ピッチャーを中心にリズムをつくってバッティングでチャンスをつくりたい。夏の大会は全力で試合に臨む」と頼もしい。

 加藤弦投手は「ストレートを低めに集める投球で押していきたい。ヒットを打たれてもホームを踏ませない投球をしたい」。大底翔投手は「ストレートで押しながらスライダーを生かしたい。もし劣勢になっても流れを変えるピッチングがしたい」と戦略を練る。

 本年度は1年生マネジャー3人が加わり、6人の女子生徒が練習を支えてきた。?3年の長浜恵里さんは「大会前にお守り代わりにタオルをプレゼントする」という。

 3年生13人、2年生7人、1年生6人、計26人と少ない部員数だが、7年ぶりに離島から夢をかなえるか注目される。八重山商工の第1試合は6月22日に北谷公園野球場で2試合目、辺土名高校と対戦する。試合開始は15時ごろ。

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