石垣市観光交流協会が50周年記念事業として、石垣市北部に群生する「サガリバナ」を歌謡曲「月夜のさがり花」として制作、発表した。サガリバナは白やピンクの花を縦に並べて夜に開花し、周辺に芳香を放つ。朝方に落ちる一夜花。
作詞を手掛けたのは田島信一さん。およそ3日かけてまとめたが「実際にサガリバナ群落に足を運び、3通りの詩の中から『月夜』をイメージしたものを選んだ」という。
作詞を受け取った田本徹さんが作曲した。「子どものころからさがり花を見て育ってきた。その思いをメロディーに吹き込んだ」。
歌は音楽活動家のミヤギマモルさん。「ぜひ生歌で聞いてほしい。今後のライブ活動ではできる限り歌っていきたい」
CDジャケットは、8年前からサガリハナの写真を撮影し続けてきた写真家の大塚勝久さんの作品を使う。全員がボランティアで協力した。
同協会の宮平康弘会長は「地域の皆さんのおかげで50周年の節目を迎え、記念事業として同曲を制作した。今後の八重山観光は『花が美しい島々』とPRしていきたい」と話す。
11月2日・3日に行われる「石垣島まつり」や、11月26日の創立50周年記念ライブでミヤギマモルさんが生歌で披露するほか、制作したCD1000枚は観光PR用に使うほか、1枚1,000円で販売を予定。
曲は後日、同協会のホームページからリンクで聴けるようにする。