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石垣で150本限定の泡盛「かけはし」-20年間の夢を詰めて

「最初で最後の販売かも」と漢那惠子さん

「最初で最後の販売かも」と漢那惠子さん

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 石垣の請福酒造(石垣市宮良、TEL 0980-82-3166)が1月24日、泡盛「かけはし」を150本限定で発売する。岩手県北上市と石垣市の友好都市提携を記念したもの。

「かけはし」出荷に向け、瓶詰め作業を一つひとつ手作業で行う

 泡盛は通常タイ米を使うが、岩手県産米と八重山産米を半分ずつ使うのが特徴。同社専務の漢那惠子さんが岩手県に声を掛け、60キログラムの岩手県産米「かけはし」をかき集めた。その後、市内新川の漢那蒸留所でまきを使って昨年12月、2日間徹夜し「一滴一滴を大切に蒸留した」という。その泡盛「南雪」と、八重山産ひとめぼれを使った泡盛「やいま」をブレンドした。

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 1993年、岩手県は大冷害で十分な種もみを確保できず、冷害に耐えわずかに残った2トンの種もみを石垣島に送り増殖。116トンに増やし翌年の田植えに間に合わせた経緯がある。以来、「岩手・石垣かけはし交流」として互いに地元のマラソン大会に参加するなど交流を続けてきた。

 1月26日の石垣島マラソンに合わせ、前日には「北上市・石垣市かけはし友好都市」を締結。「両市の米を使った乾杯にふさわしいお酒を用意したかった」と漢那さん。「かけはし」を水で割ったカップ酒を祝賀会の乾杯用に提供する。

 同社は2001年から、子の代、孫の代まで岩手県と交流を続けていこうと「100年古酒」を作る試みをしている。毎年石垣島マラソンに合わせ、岩手県からの来島者を対象に古酒に新たな酒を足す仕次(しつぎ)式を行っており、それに合わせて「かけはし」を発売する。「岩手県のお客さまだけで完売するかもしれない」とも。

 漢那さんは「いつの日か友好都市締結が結ばれたらと思っていた夢が20年かけてかなった。やっと肩の荷を下ろせる気分。この『かけはし』が最初で最後になるかもしれない」と安堵(あんど)の表情を見せた。

 価格は2,100円(720ミリリットル)。