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石垣市が観光施策の報告会-委員ら約40人が将来ビジョン語り合う

昨年度入域客数は過去最高の94万人

昨年度入域客数は過去最高の94万人

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 石垣市観光開発審議会の「観光施策の年次報告会」が3月17日、市民会館中ホール(石垣市浜崎町)で行われた。

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 新空港開港効果で過去最高の観光入域客数を更新するなど、好調な観光需要を記録する石垣市。同会は、持続可能なリーディング産業を目指していく上でも必至である行政・関係団体・市民が一体となった協力体制を築こうと、行政と関係団体の観光に関する意見交換の場として開かれた。

 報告会では、石垣市観光文化スポーツ局が2013年度の観光統計の発表や特産品をリデザインする「USIOデザインプロジェクト」、新CM「私とつながるところ」製作報告などの観光新施策の詳細を説明。新石垣空港の外国人誘客基本計画策定事業を委託する野村総合研究所からは国際線定期便誘致で浮上した問題点など、課題や方針について報告があった。石垣市商工会のブランド戦略「NUCHIGAFU」「石垣島スパイスマーケット」、石垣市観光交流協会・八重山ビジターズビューローによる観光客誘致強化策など、関連団体による数々の取り組みも紹介。参加者らはメモを取るなど熱心に耳を傾けていた。

 司会を務めた同会の宮平康弘会長は「域内における観光消費額の向上」「入域客数のオンオフ期の差」「顧客満足度の向上」「外国人観光客誘致と地元業者のミスマッチの問題」などの課題がクローズアップされたことを挙げ、今後の取り組み強化の重要性を説いた。そのうえで「100万人の観光客を受け入れるにあたり、まちづくりの課題をしっかりと受け入れ、方策について理解と協力を地域全体で共有していくことが必要」と話し、会場からも意見を求めた。

 参加者からは「人材の確保」「市民のマナー向上」「県立病院の早期建て直し」「玄関口である空港・港の整備拡充」「街のリデザイン化」「下水道の整備強化」「環境保護」「日本を意識する台湾客への戦略の建て直し」などさまざまな意見が挙がり、今後の取り組みへの期待の高さがうかがえた。

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