石垣で本マグロの水揚げが4月20日、始まった。24日には「ひの丸」の日野洋平さんが2本目の本マグロを水揚げ、309キロだった。八重山漁協では5本目。
日野さんは初日に八重山漁協の1本目、135キロを水揚げしたばかり。築地市場に送られ、キロ当たり6,000円ほどで取引されたという。
2本目は尾びれを切った状態で309キロ。長さは217センチと大物。昨年8月から1人での漁を始めた日野さんは、石垣島の南35キロの海域で漁を行う。2本目は釣り上げるまで2時間ほど格闘、釣り上げた瞬間「うれしかった」と笑う。
「6月末まで本マグロを狙いたい。目標は控えめに15本」という。漁協では妻子が出迎え、本マグロと一緒に記念撮影した。
日本と台湾は石垣島の北部、尖閣諸島周辺でのマグロはえ縄漁の操業ルール「日台漁業協定」を今月から適用、投げ縄と揚げ縄の時間をずらしている。「はえ縄を台湾漁船に切られるかもしれないので、あえて北には行かない」という漁師も。
本マグロは本土では「クロマグロ」と呼ばれ、魚体の色と希少価値から「黒いダイヤ」ともいわれる。