「八重山観光の未来を共に考えるワークショップ」が4月24日、ホテル日航八重山(石垣市大川)で開かれた。
トップツアー八重山会と沖縄観光の未来を考える会の共催。今後の沖縄観光に欠かせないアクションプランを再確認し、沖縄県が目指すビジョン達成の一助となることを目的としており、同様のワークショップは県内各地で開かれている。
八重山では2009年に開催後、今回で2回目。八重山観光が抱える諸問題を参加者同士で共に考え、解決策を導き出す「ワールドカフェ方式」で実施し、観光関連業者や行政などから約30人が参加した。
トップツアー八重山会の羽地宏幸会長は「空港開港後、多くの観光客を迎える中でさまざま懸案事項が浮かび上がっている。それらの問題への解決と今後の八重山観光の理想の姿を皆で考えたい」とあいさつ。
ワークショップでは前回もファシリテーターを務めた恊働促進社代表・平井雅さんの進行の下、八重山観光の現状、課題、今後の目標についてグループに分かれて話し合った。
前半セッションではテーブル上の模造紙に互いにメモを取りながらグループ内で問題点を出し合い課題を整理。後半は年表上でこれまでの八重山観光の流れを把握したうえで、2020年への目標や具体策を付箋紙に書いて貼り付けていき、最終的に「インフラの整備」「エコ対策」「人材育成」「魅力ある観光地づくり」「住民の満足度向上」が鍵となることを導き出した。
セッションを終え、参加者らは「さまざまな手法で頭の整理ができて有意義だった」とする一方、「2020年までは時間がないので、今回出て来たビジョンを共有してすぐにでも取り組まなければ」「島の子どもたちへの観光教育の必要性も」「インフラ整備など、行政との連携が不可欠の部分も多いのでは」と問題点を再確認していた。