石垣中学校野球部は12月2日、沖縄県大会制覇を記念した石碑の除幕式を同校内庭園(石垣市新川)で行った。記念碑は2006年に行われた「第10回沖縄県中学校新人軟式大会」で15年ぶりの優勝を果たしたことを記念して3年生の父母たちが3カ月かけて手作りしたもの。
2006年度野球部保護者会会長の長嶺均さんは、「3年間28人がやめることなく、後輩と協力して県制覇を成し遂げた。それを形あるもので残したかった。仲間たちのことを忘れないでほしい」とあいさつ。除幕はキャプテンを努めた上原史也さん、國吉長秀校長、高原直樹監督、浦崎喬部長、長嶺保護者会会長の5人で行われた。
國吉校長は「保護者会を中心としたバックアップがあったことを忘れず、優秀な成績を残した石中野球部だということを誇りに思ってほしい。これからもぜひ頑張ってもらいたい」と祝辞を述べた。除幕式では同校の郷土芸能クラブと保護者会による「鷲ぬ鳥」などの郷土芸能も披露された。記念碑の周りでは3年生たちが自分の名前を確認したり記念撮影をする姿も。
キャプテンの上原さんは「現在は甲子園を目指して硬式で練習をしている。落ち込むことがあれば、石碑を思い出して頑張りたい。手作りの石碑制作、ありがとうございました」と感謝の気持ちを表した。
同校出身のプロ野球選手には1982年にドラフト外でヤクルトへ入団した森長隆さんと、1987年にドラフト5位で日本ハムへ入団した平良吉照さん(いずれも捕手)がいる。