石垣島宣伝部長で写真家の大塚勝久さんが9月17日、「美ら島沖縄大使」に任命された。
同制度は、日頃から沖縄県に深い愛着と関心を寄せ積極的に同県のPR活動を行う個人を認証するもので、大使らによって広く沖縄の文化や魅力の発信を図る。これまでに夏川りみさん、いっこく堂さん、プリンセス天功さんなど沖縄にゆかりのある82人の著名人を任命。ボランティアでのPR活動を基本とする。
昨年、石垣観光交流協会より石垣島宣伝部長に任命された大塚さんは大阪府出身。大阪トヨタ自動車本社でカメラマン兼宣伝広報マンとして勤務していたころ八重山に魅せられ、休暇を利用して八重山の島々に通う。1980(昭和55)年にフリーの写真家として独立後も八重山諸島の自然、風俗、祭祀(さいし)などさまざまな側面から取材活動を続け、これまで国内で40回・米国で6回の個展を開き、写真集を含め21冊の著作物を発刊。国内外に八重山の魅力を発信し続けており、2006年には沖縄県から「沖縄県観光功労者」の表彰を受けている。
手つかずの自然景観や沖縄のちむぐくる(思いやり)精神を未来の子どもたちに残すべき「島の原風景」と位置付け、環境保全活動にも尽力している大塚さん。同任命を受け、「この魅力あふれる沖縄を国内外に発信しつつ、環境保全の実行委員として今後も活動していきたい」と抱負を語る。
19日に行われた認証状交付式では大塚さんのほか、離島経済新聞社主宰の鯨本あつこさん、女優の福本幸子さんも大使に任命され、高良倉吉副知事から委嘱状が交付された。
鯨本あつこさんは全国離島の情報発信を行う「季刊ritokei(リトケイ)」5月号(vol.9)で、竹富島観光についての特集を掲載。昨年始動した石垣市のクリエーター支援事業「石垣島クリエイティブフラッグ」や石垣島の特産品をリデザインする「USIO Design Project(ウシオデザインプロジェクト)」に参加し、八重山の魅力発信にも広く貢献している。