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沖縄の工業高校生がミニ車両製作で対決-八重山商工、惜しくも全国大会逃す

八重山商工のチーム「アクセル」は、走行しないトラブルに見舞われた

八重山商工のチーム「アクセル」は、走行しないトラブルに見舞われた

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 石垣の八重山商工高等学校で10月3日、第7回スターリングテクノラリー沖縄県大会が行われた。八重山商工は惜しくも全国大会出場を逃した。

幅105ミリ、高さ60ミリ以内の車両を使い、デザインはさまざま

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 生徒のものづくりに対する興味と関心の喚起、スターリング機器関連技術の発展・向上を目的に行われた同大会。ミニ四駆に似た自動車模型で一周8.8メートルの周回路を走行し、1周目の速度を競う「スピードクラス」と、2つの垂直ループを含む周回コースの宙返りの回数を競う「宙返りクラス」で行われた。

 県内から8校、55台がエントリー。予選の上位5台が決勝に進んだ。八重山商工は、スピードクラスで3台、宙返りクラスで1台が決勝へ。決勝では、予選も含めたベストタイム、回数を出した上位2台が全国大会参加へ推薦される。

 スピードクラス決勝で八重山商工のチーム「アクセル」は、走行しないトラブルに見舞われ、観客席からはため息も。結果、予選ベストタイムの1.75秒は、2位の那覇工業定時制「R-HSII」に0.01秒差で敗れ3位に。沖縄工業の「とんみー」が1.69秒で優勝した。4位、5位は八重山商工だった。

 宙返りクラスでは、優勝は那覇工業定時制「Jurina2」で34.5回、2位は南部工業の「ソニックブーム」が21.5回、八重山商工の「アンジュン」と那覇工業の「右京」が13.5回で3位。那覇工業の「那覇工」が12回で5位だった。

 八重山商工の石川尊士先生は「昨年商工を全国大会に導いてくれた波照間英伴先生の指導の下、生徒たちは遅くまで学校に残り製作と試走を繰り返してきた。とてもシビアなマシンセッティングが要求される競技で、どのチームもベストを尽くして頑張ったと思う。生徒たちにはこの経験を生かしてさらに成長してもらえれば」と話す。

 スターリングエンジンは、ガスバーナーをステンレスに当ててシリンダー内の空気を加熱し、回転によって冷却と加熱を繰り返す仕組み。幅105ミリ、高さ60ミリ以内の車両を使う。

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