三線の知念清吉さんが初のリサイタル-CD発売を記念して

「とぅばらーま」を歌う知念清吉さん

「とぅばらーま」を歌う知念清吉さん

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 八重山古典音楽大浜用能保存会会長の知念清吉さんが12月12日、CD発売を記念してリサイタル「うたがふう」を石垣市民会館中ホール(石垣市浜崎町)で行った。

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 知念さんは石垣市登野城出身で、古謡や民謡の名手であった父親の影響を受けて三線を始めた。1968年にとぅばらーま大会で優勝、その後は地元の祭りなどで地謡として活動しているほか、琉球古典音楽野村流音楽保存会師範でもある。

 今回発売されたCDは73歳の生年を迎えたことを記念して制作されたもので、1988年に発売されたテープ版の復刻を含む3枚組。リサイタルは初めて。

 リサイタルでは、はじめに3人の男女が歌い、そこへ知念さんが加わった。三線を使わず掛け合いのように歌う「今日が日ジラバ」「いくじゃーまユンタ」「なさま屋ユンタ」というユンタやジラバを披露。知念さんが登場すると、会場から拍手が送られた。

 八重山古典音楽の部では、「いやり節」「ちぃんだら節」などが披露され、知念さんの研究所門下生による「鷲ぬ鳥節」も斉唱された。琉球古典音楽の部では「仲間節」「仲風」「真南風乙節」などを歌った。

 「朝花節」では知念さんの歌に合わせて舞踊も行われたほか、「揚古見之浦節」「胡蝶の舞」では比屋根重雄さんの太鼓とコラボレーション。最後には「とぅばらーま」が歌われ、知念さんの歌声に会場からは大きな拍手と指笛が響き、「アンコール」の声があがった。

 同リサイタル実行委員長の新城さんは「知念清吉さんは3度の飯よりも歌が好きな人。これからも長い付き合いをよろしくお願いしたい」とあいさつした。

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