石垣で1月9日、石垣牛(枝肉)の初競りが八重山食肉センター行われ、12頭を競りにかけられた。1頭の最高値は151万9,700円、単価の最高値は2,940円/キロだった。
初競りはA-5等級、A-4等級、A-3等級とも4頭ずつの12頭が競りにかけられた。1頭の最高値は、と~家ファームの去勢牛、月齢28カ月、584キロを151万9,700円で高那が落札した。昨年初競りの116万6,400円から値を伸ばしたご祝儀相場だった。
単価では、小波本牧場の雌牛、月齢31カ月、424キロが2,940円/キロの最高値を付け、金城冷凍食品が競り落とした。
JA石垣牛肥育部会の仲大盛吉幸副会長は「これだけの高値は久しぶり。全頭の単価が2,000円を超えバランスが良くなっている。幸先の良いスタートに生産農家は満足していると思う。観光客増加に伴い、今年は750頭を出荷したい」という。
中山義隆石垣市長も初競りに駆け付け、「生産農家さんのプランド牛確立のため努力にお礼を言いたい。今後も収益の上がる態勢作りに期待したい」と話した。
JAおきなわ八重山地区畜産振興センターは、一定の条件を満たす黒毛和種のブランド牛肉「JA石垣牛」の肥育に力を入れ、前年から100頭、1億円の売り上げを伸ばし、昨年は671頭、6億2,000万円を売り上げた。昨年は新空港開港の影響で、観光客が2013年の94万人から、2014年は110万人を超える勢いで伸びており、石垣牛の需要が増加している。