石垣・川平湾で晴天、べたなぎの海況にもかかわらず、観光グラスボートが写っていない写真がSNSでアップされ話題になっている。撮影に成功したのは川平でダイビングショップ「ちぃむどんどん」を営む野底聡さん。
川平湾は、「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」が最高の3つ星に格付けする石垣島を代表する景勝地。いつもは多くのグラスボートが行き交い、多くの観光客が吸い込まれるように乗船、ガラスの船底から水中の景観を楽しんでいる。
7月8日、野底さんは「10日の台風最接近に備え、グラスボートがなくなると思った。満潮時刻を過ぎた昼過ぎに川平湾に行ったところ、狙い通りグラスボートは一隻もおらず、青い空とべたなぎの海の写真が撮れた。昨日から狙っていたのでラッキーだった」と話す。
野底さんがフェイスブックに写真を投稿すると、「初めて見た」「旅行会社のパンフレットみたい」「懐かしい風景」などのコメントが寄せられた。
グラスボート営業をする川平マリンサービスの砂川正作さんは「今日は朝9時の1便のみ運航し、その後、船を川平湾奥に避難させた。台風の接近に備え、川平湾から船がなくなることは年に数日あるが、今日みたいな条件はめったにない」という。
札幌から観光に訪れた、20代の同級生6人組は「グラスボートに乗れず残念に思っていたが、船がない珍しい景色の川平湾に出合えてうれしい。いくつかのビーチに寄ったが川平湾の白い砂浜は天国のよう。台風の接近で悪天候になるかと思っていたので余計にうれしい」と話し、互いに記念撮影をした。