「八重山そば」36年ぶり値上げ-原材料などの高騰でコストアップ

丸い麺が特徴で観光客にも人気のある八重山そば

丸い麺が特徴で観光客にも人気のある八重山そば

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 八重山そばを製造している荷川取食品(石垣市登野城)と金城製麺所(石垣市美崎町)は2月1日から、八重山そばを値上げする。原油価格の高騰による燃料価格の上昇などに加えて、材料となる小麦粉の価格高騰が追い討ちをかけた。そばの値上げは36年ぶり。

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 金城製麺所では「材料を含め全体的に価格が上昇している。石油はもちろん、小麦粉の価格、離島への送料も上がっており、2月1日から値上げさせていただくことになった」と話している。「価格は約10%の値上げになる」(同)という。

 これを受けて、八重山そばを扱う市内の食堂では「全体的に厳しくなっているので、価格を50円値上げすることにした。他店でも値上げを検討しているのでは」と話し、これからの値上げの可能性については「様子を見ながら検討していく」(同)という。別の食堂では「値上げは行わず、八重山そばの量を変えていく方向で考えている」とも。

 今年に入り、「石垣の塩」(250グラム)が504円から630円へ値上げされたほか、島で生産されている豆腐やパンも相次ぎ値上げしている。まだ値上げしていない泡盛業界の関係者は「現在のところ、効率化などの企業努力で対応している。今後は状況を見て判断していきたい」と話している。

相次ぐ値上げは島の人々の生活に少なからず影響を与えそうだ。

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