石垣島天文台(石垣市新川、TEL 0980-88-0013)の年間来場者数が昨年、過去最高の1万3906人となり増加基調が続いている。
今年で開台10年の節目を迎える同天文台。「星空」が石垣島・八重山諸島の観光資源として注目され、航空会社の機内誌、旅行雑誌など数多くのメディアで紹介された。これを受けて、大手旅行代理店が「星空観察のツアー」などを企画したことも来場者数を底上げした。
2006年7月に開設した「星空学びの部屋」で上映する、国立天文台が開発した4D2U(4次元デジタル宇宙)映像への評価も高まり、「昼間や、天気の悪い日でも楽しめる」と人気になっている。同天文台で開催する「南の島の星まつり」の参加人数も増加し、イベントとして定着した。石垣には「VERA石垣島観測局」(登野城)もあり、「星空=石垣島」のイメージ浸透を図っている。
同天文台所長の宮地竹史さんは「多くの方が訪れてくれてうれしい。本州では見ることができない星を確認して感動している人が多い。満天の星は石垣の大きな財産。ぜひ来館を」と呼び掛ける。