沖縄県那覇市出身の歌手・比屋定篤子さんが2月17日、居酒屋「パパビゴーヂ」(石垣市大川)で石垣島初ライブを行った。
比屋定さんはブラジル音楽と70年代J-POPのテイストをベースにしたオリジナル曲を制作、大学在学中からライブ活動を行っている。1997年に「今宵このまま」でソニーミュージックからメジャーデビュー。2001年に結婚と出産のため休業したが、2002年より活動を再開した。2007年にデビュー10周年を迎え、アルバム「A Million Smiles」を発売。現在は那覇をベースに活動しており、ブラジリアン・スタイルのギタリストでCHORO CLUB(ショーロクラブ)のリーダー・笹子重治さんとのデュオを中心にライブ活動を行っている。
ライブはデビュー曲「今宵このまま」から始まり、中学時代の思い出を歌にした「土曜日のカレー」、比屋定さん本人も出演しているハウジング会社のテレビCM曲「スマイル そして明日へ」が続いた。昨年発売したアルバムに収録されたカバー曲「Monsieur Binot ムッシャー・ビノー」「Allelujah ハレルヤ」を歌ったほか、詩人・金子みすゞの詩に女性シンガー・ソングライターたちが曲をつけた企画アルバム「みんないい。~今唄う金子みすゞの世界~」から比屋定さんが作曲した「りこうな櫻んぼ」も披露した。
ライブ後半では、沖縄民謡「てぃんさぐぬ花」、石垣島出身の作曲家・宮良長包の「えんどうの花」、笹子さんとの共作「心 踊る」「あなたがそばで生きている」「薄桃」などを歌い上げた。アンコールでは、比屋定さんが2000年に初めて訪れたブラジル・リオデジャネイロの印象をつづった歌詞に、笹子さんが曲をつけた「風のまつり」を歌い、観客からは拍手と歓声があがった。
石垣島での初ライブについて、比屋定さんは「すごくリラックスできて歌いやすかった。石垣に住んでいる同級生も来てくれて、初めてライブに来てくれた方も温かく見守ってくれた。ぜひまたライブをやりたい」と話す。
3月には東京で初のワンマンライブを行う。