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石垣島の野底栄地区で旧盆エイサー 開拓魂の息吹

地域住民が参加しての伝統エイサー

地域住民が参加しての伝統エイサー

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 石垣島北部の野底栄公民館前広場(石垣市野底)で8月16日、旧盆中日のエイサー踊りが開催された。

地域の子どもたちによる創作エイサー

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 八重山を含む沖縄では、旧盆(旧暦7月13日~15日)行事が盛大に執り行われ、八重山地方では古くからアンガマが行われている。石垣島北部の野底は1954年に沖縄本島から入植した開拓地であり、野底栄地区(入植当時は美野地区と越来地区に分かれていた)は読谷村楚辺と具志川からの入植者が多く、旧盆には開拓当時からエイサーを行っていた。

 同地区では、1970年代に干ばつと大型台風により、世帯数が激減し、旧盆エイサーも途絶えていた。入植者の2世が公民館活動を任されるようになり、入植1世が残るうちにエイサーを復活させたいという希望の声に押され、2012年に旧盆エイサーが復活。今年で5回目の開催となった。

 入植当時は20歳だった崎原晴浩さんの唄と三線に合わせて、地域住民が参加してのエイサー踊りが行われた。仲順流り(ちゅんじゅんながり)・クーダカー・スーリー東(あがり)など7曲の伝統エイサー曲が演奏された。

 今年は地域の子どもたちによる創作エイサー(ミルクムナリ・三線の花)も取り入れた。栄公民館長の金城秀樹さん(44)は「エイサーは踊られてこそ伝統になっていく。今後は子どもたちの創作エイサーも衣装などを新調して力を入れていければ。地域行事として根付かせていきたい」と意欲を見せる。

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