石垣島を中心に八重山諸島で撮影を行った映画「絶壁の上のトランペット」が9月17より、全国上映されている。
「絶壁の上のトランペット」の一場面(©「絶壁の上のトランペット」製作委員会)
沖縄の景色を背景に「命」を見つめ描く日韓合作の同作。9月17日に公開初日を迎え、東京・シネマート新宿で主演の桜庭ななみさん、共演のL.Joe(エルジョー=TEENTOP)さん、久保田悠来さん、辰巳琢郎さん、ハン・サンヒ監督が舞台あいさつを行った。
サンヒ監督は石垣島好き。ロケ地も監督が好む景色のスポットや施設がふんだんに登場。「景色や風景がドラマの第2の主役になっている」との声も上がる。物語は、東京で写真を学ぶ女子大生だったアオイ(桜庭さん)が、心臓移植という大きな手術を受けた後、母・ミツコ(大塚寧々さん)とともに療養のため伯父・イチロウ(辰巳さん)が暮らす沖縄の小さな島(石垣島)を訪れるところからスタートする。
ふと見上げた絶壁の上にで寂しげにトランペットを吹く青年ジオ(L.Joeさん)を見つけ、彼が営む食堂や海岸で楽しい時を過ごしていく。トランペットのこと、イルカのこと、願いをかなえてくれる手紙のこと、家族のことなどが織りなす中で、突如心臓の痛みに襲われるアオイ。見ている人を引きつけながら劇的な展開を見せていく。
上映後、観客の多くは拍手を続け、感動した様子が見られた。会見で、サンヒ監督は「舞台となったロケ地・石垣島にはそこだけの緩やかな時間があり、その中で皆さんと一緒に映画を作ることができて、私にとっても幸せな時間だった」とキャスト陣に感謝し、「この映画を通して改めて石垣島の温かさを知り、住むつもり。次回作の映画の企画もあるので、来年までには実現させたい」と意気込んだ。