シンガーソングライター・高良結香さん、石垣で初ライブ-CD発売記念で

「桜坂でのライブとは違うけれど、自分の気持ち的には同じものを伝えたい」と高良結香さん

「桜坂でのライブとは違うけれど、自分の気持ち的には同じものを伝えたい」と高良結香さん

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 ニューヨーク・ブロードウェーでミュージカル女優として活躍する、沖縄県那覇市出身のシンガーソングライター・高良結香さんが2月29日、ライブ「Yuka Takara Tour 2008『free to fly』」をジャズバー「すけあくろ」(石垣市大川)で行った。同ライブは、2月14日に沖縄で先行リリースされたセカンドアルバム「free to fly」の発売を記念して行われたもの。

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 高良さんは2001年にブロードウェーでミュージカル「Mamma Mia」の舞台に立ったのをきっかけに、数々のミュージカルに出演。2006年には16年ぶりに再演された「A Chorus Line」にコニー・ウォン役として出演し注目を集めた。日本では沖縄を拠点に音楽活動を行っており、2005年にシングル「今なら素直になれるよ」を発表、2006年にはファーストアルバム「Goin’Home」をリリースした。石垣島でのライブは今回が初めて。

 ライブは「Let Down」から始まり、「free to fly」「rescue me」「Haunted」などセカンドアルバム「free to fly」に収録された作品を中心に選曲。高良さんは1曲ごとにどのような思いで作ったのかなど、ニューヨークでの話を交えながら語った。ライブ後半では高良さんが曲に合わせて踊る場面も。ミュージカル「A Chorus Line」の中で歌われる「What I Did for Love」も披露され、観客からは大きな拍手が起こった。

 アンコールで歌われた「free to fly」は「友人の死をきっかけにできたもので、亡くなった友人のための歌」と高良さん。最後には涙を流しながら歌い上げた。

 今回のアルバムについて、高良さんは「悲しみや怒り、痛みなどを表現しているが、作ろうと思って作ったわけではなく、自然に出てきたもの。歌詞を読むと、かわいそうなやつだと思うかもしれないけれど、曲調はすごくポジティブ。毎日は戦いなのだけれど、光は見えているという内容。幸せな人もたくさんいるのだけれど、それと同じくらいに悲しみや怒りを知っている人もいると思うので、そういう人たちに分かってもらえると思う」と話す。

 「ジャンル関係なく伝わるものは伝わると思うので、いろいろな人に聴いてほしい」と高良さん。これからライブを中心に活動していくという。

高良結香

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