沖縄石垣島の登野城(とのしろ)エリアにある一棟貸しで古民家ステイが楽しめる宿泊施設「ひらた」(石垣市字登野城、TEL 090-6866-3312)がオープンして3カ月目を迎える。
沖縄の伝統的な造りの家屋をそのまま利用し、懐かしい佇(たたず)まい空間を提供する素泊まりの同宿。石垣などでは、南面東側の部屋を「一番座」と呼び神をまつる祭壇などが設けられることが多い。南面西側を「二番座」と呼び儀礼や社交の場などとして利用される。
同宿での「一番座」は6畳間。ハンモックチェアがあり、音楽を聴いたり、読書をしたり、何もしないで庭を眺めたりするのには最適な癒やしの空間を提案する。「一番座」に続く「一番座東」は5畳間。ソファを用意し、ゆったりとした島時間を提案する。
「二番座」は6畳間。天井に扇風機(シーリングファン)を取り付け、宿に流れる島風と相まって石垣ならではの空気感を体験できる。壁には、石垣島の季節折々の写真を展示し、撮影地を訪ねる人も出てきているという。キッチン、バスルーム、トイレのほかウッドチェアーのあるガーデンテラスも用意する。
オーナーの平田誠さんは「沖縄の離島での滞在を、より楽しんでもらうために石垣に伝わる古民家でのステイを提供した。利用していただいた方から喜ばれている。石垣島に伝わる生活習慣や住居を体験してもらえれば」と呼び掛ける。
2人からの10人までの宿泊を対象としており、1人6,000円~。英語での予約は英語専用(TEL 090-6856-0535)まで。