東京を拠点に活動するフルート奏者の幸枝さんとソロギタリストの平倉信行さんのグループ「CUCULE(ククル)」が4月6日にパパビゴーヂ(石垣市大川)で、7日にカフェ・タニファ(同)でCD発売記念ライブを行った。
幸枝さんと平倉さんは「音楽の微笑(ほほえ)み」というタイトルで音楽活動を続けていたが、10年たったのをきっかけにグループ名を「CUCULE」として、2枚のCDを同時発売した。
平倉さんは「グループ名は、心を意味する沖縄の言葉『ククル』から取った。心に染みる、心が踊る、心が和らぐ、心が通う、心が弾む、心に刻む、心に残るなどの思いを込めた。みなさんが知っている曲を、新しいイメージでフルート・オカリナとギターの音色で聞いてもらいたい」と話す。
フルート&ギターのCDには、ブラジルのショーロやアルゼンチンのタンゴでアレンジしたポピュラー曲を収録。オカリナ&ギターのCDにはオカリナの音色とギターのテクニックを生かしたアレンジで、クラシック曲を中心に収録している。
石垣島での発売記念ライブでは、ブラジル音楽をはじめ、クラシック、タンゴ、沖縄・八重山民謡のアレンジなど幅広いジャンルを、フルートとオカリナ、クラシックギターのアレンジで演奏した。
ライブに訪れた50代男性の一人は「幸枝さんのフルート・オカリナは相変わらず素晴らしく、久しぶりに聴いた平倉さんのギターテクニックも素晴らしかった」と話す。
ほかの40代女性は「前半は沖縄曲のアレンジなどで盛り上げていたが、後半はぐっと二人の世界になっていた。切ないフルートやしっとりとしたオカリナに、平倉さんのギターが重なり、その世界に吸い込まれるように魅了された」と話す。
幸枝さんは「八重山が好きなので毎月のように石垣島に来ていて、なじみの皆さんにフルートとオカリナの音色を聴いてもらえて良かった。温かい空気の中で演奏しやすかった」と振り返る。