「人権の花」運動 花の苗植付け式が10月27日、石垣市立野底小学校で行われた。八重山人権啓発活動地域ネットワーク協議会が主催。
人権啓発冊子「種をまこう」の低学年向け冊子(左)と高学年向け冊子(右)
同運動は、主に小学生を対象とした啓発運動で、1982(昭和57)年から全国の人権擁護協議会と法務局で実施。2007年からは人権啓発活動地方委託事業の地域活性化事業として各地の人権啓発活動地域ネットワーク協議会と市町村が実施している。子どもが互いに協力し合いながら花を栽培することで、子どもの情操をより豊かにし、命の大切さや相手への思いやりなどの基本的人権の尊重の精神を身に付けてもらおうというもの。
同校では今年7月に「人権教室」も実施し、八重山地域では崎枝小中学校でも同運動と人権教室が行われている。
同校全児童による人権の花ソング「君とぼくの間に」の手話ソングの合唱、主催者として中山義隆石垣市長のあいさつ、人権擁護委員協議会からプランターと花苗の贈呈があり、花苗の植付けが行われた。やなせたかしさんのデザインによる人権イメージキャラクター「人KENまもる君」も登場した。
石垣人権擁護委員協議会の宮良清盛会長は「命の大切さや友だちを大事にする優しい心や思いやり、助け合うことを学んで、命を大切にする人、誰とでも仲良くなれる人になってほしい。みんなで水やりや草取りなどをして元気な花を咲かせてほしい」と児童たちに話した。
同校の米嵩睦子教頭は「自分を大事にすること、周りの人のことを大事にしていけるよう、優しい心や思いやる心を育てていこう」と呼び掛けた。
児童には人権啓発冊子「種をまこう」も贈呈された。
来年2月には開花式を行う予定。