自然豊かでダイビングの聖地と言われている石垣島で、観光シーズンを前にマンタやウミガメとの遭遇や石垣島の自然の中での滞在などを目的にした観光客の増加が予想されている。
昨年の石垣市への入域観光客数は137万6651人で過去最大。前年より13万7407人増えた。空路は対前年比103.9%で、既存の航空会社のほか、香港エクスプレスが通年で就航し、3万3013人の降客の増加が貢献している。海路は138.9%で、クルーズ客船の寄港が外国人観光客の入域を後押しした。
ゴールデンウイークや夏休みなど観光シーズンが近づく中、石垣島で老舗のダイビングショップ「石垣島マリンポイント」(石垣市登野城、TEL 0980-83-0575)の屋良部守明(やらぶ・もりあき)さんは「マンタやウミガメに遭遇したダイバーの方々は、ほぼリピーターになる。石垣の海や自然の魅力が観光客を引き寄せている」と話す。
そのため、屋良部さんは季節、天候、海の状況を考えてマンタやウミガメとの遭遇率を高め、ダイバーに感動の出合いを演出している。八重山のダイビング関係者が所属する八重山マリンレジャー事業協同組合の板橋雅樹さんは「ダイビングスポットとして知られる石垣島。より多くの観光客やダイバーに石垣の海の魅力を体験してもらうことが観光事業の拡大に結びつく。併せて自然の資産を守ることが極めて大切」と話す。